2025-04-14

皆さん、こんにちは。松戸のなないろ歯科クリニックです。
透明で目立ちにくく、取り外しもできるマウスピース矯正は、近年とても人気があります。しかし、すべての歯並びがマウスピース矯正で治せるわけではありません。今回は「マウスピース矯正ができない症例」や、その他の治療方法についてご紹介します。
マウスピース矯正ができない歯並び
マウスピース矯正は、軽度から中等度の歯列不正に適していますが、以下のようなケースでは難しいことがあります。
1. 重度の歯のガタつきやねじれ
歯が大きくねじれていたり、重なり合っている場合、マウスピースでは十分に動かしきれないことがあります。特に前歯が90度近く回転しているようなケースは、ワイヤー矯正のほうが適していることが多いです。
2. 骨格的なズレを伴う噛み合わせの問題
上顎と下顎の大きさや位置に大きなズレがある「骨格性の不正咬合」は、歯の位置だけで調整するマウスピース矯正では対応が難しいことがあります。特に、顎が大きく前に出ている「下顎前突」や、口が閉じにくい「開咬(かいこう)」などは、外科的な矯正治療が必要になることもあります。
3. 永久歯がまだ生え揃っていない小児
マウスピース矯正は基本的に永久歯列が完成している中学生以上の患者さんが対象となります。乳歯が残っていたり、成長途中の顎には適していないケースが多くあります。
4. 患者さん自身が装着時間を守れない場合
マウスピース矯正では、1日20時間以上の装着が必要です。装着時間が短いと、計画どおりに歯が動かず、治療が進みません。自己管理が難しい方や生活習慣によっては、他の方法をおすすめすることがあります。
マウスピース矯正以外の選択肢とは?
マウスピース矯正が適さない場合には、他にもいくつかの治療方法があります。なないろ歯科クリニックでは、患者さん一人ひとりに合った治療法をご提案しています。
1. ワイヤー矯正
金属または白いブラケットとワイヤーを使って、歯に直接力をかけて動かす方法です。細かな調整が可能で、複雑な歯並びや噛み合わせにも対応できます。最近では見た目に配慮した「審美ブラケット」もあり、見た目の不安がある方にも安心していただけます。
2. 外科矯正(顎の手術を伴う矯正治療)
骨格性の問題がある場合、矯正だけでは理想的な噛み合わせにできないことがあります。このようなケースでは、顎の骨を外科的に移動させる手術と矯正を組み合わせる「外科矯正」が必要になります。手術は口腔外科専門の医療機関と連携し、安全に行います。
3. 小児矯正
永久歯が生え揃う前の段階でも、取り外し式の装置や拡大床を使って顎の成長を誘導することで、将来的な歯並びや噛み合わせを整えることが可能です。松戸周辺でお子さんの歯並びが気になる場合は、早めに歯科で相談することをおすすめします。
まとめ
マウスピース矯正は便利で人気の高い治療法ですが、すべての症例に対応できるわけではありません。重度の歯列不正や骨格的な問題がある場合は、ワイヤー矯正や外科矯正が必要となることもあります。松戸のなないろ歯科クリニックでは、患者さんの歯並びや噛み合わせ、ライフスタイルに合わせた最適な治療をご提案いたします。歯科治療でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。