2025-09-14

皆さん、こんにちは。松戸のなないろ歯科クリニックです。
歯周病の予防や治療中のケアには、毎日の歯みがきが欠かせません。その際に使う歯みがき粉は、歯や歯茎の状態に合ったものを選ぶことが大切です。特に「研磨剤入りか、研磨剤なしが良いのか」と迷われる患者さんも多いのではないでしょうか。今回は歯周病と歯みがき粉の関係について解説します。
▼歯周病には研磨剤なしの歯みがき粉がいい理由
歯周病は、歯を支える歯茎や骨に炎症が起きて進行する病気です。歯周病が進むと歯茎が腫れたり出血したりし、最終的には歯が抜けてしまうこともあります。原因の多くはプラーク(細菌のかたまり)であり、日々の歯みがきでしっかり落とすことが基本です。
ところが、研磨剤が多く含まれる歯みがき粉を使うと、歯や歯茎に負担がかかる場合があります。特に歯周病で歯茎が下がっている患者さんでは、歯の根元が露出しやすく、研磨剤によって知覚過敏や歯の表面の傷が起こりやすいのです。また、強い力で磨く習慣がある方では、研磨剤入り歯みがき粉がさらにダメージを与え、歯茎の炎症を悪化させる原因になることもあります。
そのため歯周病の方には、研磨剤が少ない、あるいは入っていない歯みがき粉が推奨されます。研磨剤がなくても、正しいブラッシング方法で磨けばプラークは十分に落とすことができます。松戸で歯医者を探している方も、歯科医院で自分の歯や噛み合わせに合ったケア方法を相談することが大切です。
▼歯周病用歯磨き粉がおすすめ
歯周病に適した歯みがき粉は、「研磨剤なし」という条件だけでなく、有効成分が含まれているかどうかも重要です。歯周病用の歯みがき粉には、以下のような成分が配合されていることがあります。
- 抗炎症成分(グリチルリチン酸、トラネキサム酸など)
歯茎の炎症や出血を抑える働きがあります。 - 殺菌成分(イソプロピルメチルフェノール、クロルヘキシジンなど)
歯周病菌の増殖を抑え、プラークの形成を防ぐ効果が期待できます。 - フッ化物
虫歯予防に役立ち、歯周病と同時に進みやすい虫歯リスクの低下にもつながります。
これらの成分が含まれている歯みがき粉は、歯周病の進行を抑え、歯茎を健康に保つサポートをしてくれます。特に歯周病は再発しやすいため、毎日のセルフケアで「プラークを残さない」「歯茎を守る」ことが重要です。
ただし、歯みがき粉だけで歯周病が治るわけではありません。歯周病は進行度によって治療内容が変わるため、歯医者での定期的なクリーニングや専門的な処置が欠かせません。松戸周辺で歯科医院をお探しの方は、まず歯医者で検診を受けてご自身の状態を知り、適切な歯みがき粉やブラッシング方法を取り入れるとよいでしょう。
まとめ
歯周病のケアには、研磨剤が入っていない歯みがき粉を選ぶことが有効です。歯茎への負担を減らしつつ、抗炎症・殺菌成分を含む歯周病用の歯みがき粉を使うと、毎日のセルフケアがより効果的になります。大切なのは歯みがき粉の種類に加え、正しいブラッシングと歯科医院での定期的なケアです。松戸で歯医者を探している方も、歯科で自分に合った方法を相談し、健康な歯と歯茎を守りましょう。