2025-03-16

皆さん、こんにちは。松戸のなないろ歯科クリニックです。
マウスピース矯正は、目立ちにくく取り外しができるため、多くの患者さんに選ばれています。しかし、「矯正治療が終われば、もう何もしなくていい」と思われる方も少なくありません。実は、マウスピース矯正でも保定処置は欠かせません。今回は、なぜ保定が必要なのか、その目的について詳しく解説します。
マウスピース矯正にも保定処置は必要
マウスピース矯正に限らず、矯正治療が完了した直後の歯は、周囲の組織が安定していない状態です。矯正治療中は、歯を動かすために歯槽骨や歯茎などの組織が変化しますが、その変化が定着するまでには時間がかかります。もし保定を行わなければ、元の位置に戻ろうとする「後戻り」が起こりやすくなります。
また、噛み合わせや歯並びのバランスが変わることで、筋肉や舌の動きも影響を受けます。特に、長年の癖や生活習慣が歯並びに与える影響は大きいため、矯正後も適切なケアが必要です。松戸で歯科治療を受ける際には、歯医者と相談しながら、保定装置を適切に使用することが大切です。
保定には、取り外し可能な「リテーナー」と、歯の裏側に固定する「固定式リテーナー」の2種類があります。リテーナーの使用期間は個人差がありますが、一般的には矯正治療後の1~2年間は毎日装着し、その後は徐々に装着時間を減らしていきます。患者さんの歯並びや生活習慣に合わせて適切な方法を選びましょう。
保定処置の目的
保定処置の主な目的は、矯正後の歯並びを安定させることです。矯正治療が終了したばかりの歯は、動かした方向に留まる力が弱く、自然な力によって元の位置に戻りやすくなります。リテーナーを使用することで、歯を新しい位置に固定し、長期間にわたって安定した歯並びを維持できます。
また、噛み合わせの安定も重要な目的のひとつです。矯正治療によって歯の位置が変わると、顎の関節や筋肉のバランスも変化します。これを正しく適応させるためには、時間をかけて新しい噛み合わせに慣れる必要があります。リテーナーを適切に使用することで、噛み合わせを安定させ、顎の負担を軽減することができます。
さらに、虫歯や歯周病の予防にもつながります。歯並びが乱れると、歯磨きがしにくくなり、プラークが溜まりやすくなります。矯正後に保定を怠ると、せっかく整えた歯並びが崩れ、清掃性が低下してしまう可能性があります。松戸の歯医者で定期的にチェックを受けながら、正しい保定を続けることが大切です。
まとめ
マウスピース矯正が完了した後も、保定処置は必要不可欠です。矯正後の歯は安定するまでに時間がかかるため、リテーナーを使用して後戻りを防ぎ、噛み合わせを安定させることが重要です。また、虫歯や歯周病を予防し、健康な歯を維持するためにも、適切な保定を続けることが求められます。松戸で矯正治療をお考えの方は、歯科医院でしっかりと保定の重要性について相談し、長く美しい歯並びを保ちましょう。