2025-09-11

皆さん、こんにちは。松戸のなないろ歯科クリニックです。
マウスピース矯正は透明で目立ちにくく、多くの患者さんに選ばれる矯正方法です。しかし、歯並びや噛み合わせの状態によっては、抜歯が必要になることもあります。今回は「マウスピース矯正で抜歯をするケース」と「抜歯を伴う場合のデメリット」について解説します。歯科治療を検討している方に役立つ内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。
▼マウスピース矯正で抜歯が必要となるケース
マウスピース矯正は、歯を少しずつ移動させて歯並びや噛み合わせを整える治療です。軽度から中等度の不正咬合なら非抜歯で進められることも多いですが、歯列が大きく乱れている場合やスペース不足が顕著な場合には、抜歯が必要となるケースがあります。
抜歯が必要になる主なケース
- 重度の叢生(歯のガタガタ):顎の大きさに対して歯が並びきらない場合、スペースを確保するために抜歯が選択されます。
- 前突(出っ歯)や口元の突出:口元のバランスを改善するために歯を後方に移動させる必要がある場合、抜歯でスペースを作ります。
- 噛み合わせのずれ:上下の歯の位置関係を整えるために、抜歯を組み合わせて調整することがあります。
抜歯をするメリット
- 歯列全体のバランスが整い、審美性と機能性の両立が可能になる。
- 無理に歯を並べないため、歯茎への負担や将来の後戻りリスクを軽減できる。
- 適切にスペースを作ることで、噛み合わせの安定性が得られる。
このように、抜歯はマイナス面だけでなく、理想的な治療結果を得るための大切な手段になることもあるのです。
▼マウスピース矯正で抜歯するデメリット
一方で、抜歯を伴うマウスピース矯正にはデメリットも存在します。治療を検討する際は、メリットと合わせて十分に理解しておくことが重要です。
① 治療期間が長くなる傾向がある
抜歯を行うと、空いたスペースを利用して歯を移動させる必要があります。このスペースを完全に閉じるまでには時間がかかるため、非抜歯矯正と比較すると治療期間が延びるケースが多いです。
② 虫歯や歯茎のトラブルリスク
抜歯後は隣接する歯に負担がかかりやすく、一時的に歯茎が敏感になることもあります。また、歯が移動する過程でブラッシングが難しい部分ができやすく、虫歯や歯周病のリスクが高まる可能性があります。日常的なセルフケアと歯科での定期的なメンテナンスが欠かせません。
③ アライナー枚数の増加とコスト
抜歯を伴うケースでは歯の移動量が多くなるため、使用するマウスピースの枚数が増える傾向にあります。その結果、治療全体のコストが上がる可能性があります。
④ 治療中の見た目や機能的負担
抜歯直後は隙間が目立つことがあり、一時的に審美性が気になる方もいます。また、歯の移動に伴って噛み合わせが安定するまで違和感を覚えることがあります。
まとめ
マウスピース矯正で抜歯が必要になるのは、歯並びや噛み合わせに大きな問題がある場合です。抜歯を行うことで歯列のバランスが整い、長期的に安定した結果を得られるメリットもあります。しかし一方で、治療期間が長引く、虫歯や歯茎のリスクが増える、コストが上がるといったデメリットも存在します。治療を検討する際は、信頼できる歯医者で詳しい診断を受け、ご自身に合った方法を選ぶことが大切です。松戸周辺で歯科治療や矯正をご検討の方は、ぜひ一度ご相談ください。