2025-02-22

皆さん、こんにちは。松戸のなないろ歯科クリニックです。
日々の診療の中で、「入れ歯が臭うのはなぜ?」というご相談を受けることがあります。せっかく噛み合わせを整え、快適に使える入れ歯を作っても、口臭の原因になってしまうのは困りますよね。実は、入れ歯の臭いにはいくつかの原因があり、適切なケアをすることで改善できます。今回は、入れ歯の臭いの原因と、その対策について詳しくご紹介します。
入れ歯が臭い理由
1. 食べかすやプラークの蓄積
入れ歯は天然の歯と異なり、歯茎にぴったりとフィットするように作られています。しかし、細かい隙間には食べかすやプラーク(歯垢)が溜まりやすく、これが細菌の繁殖を助長します。特に、食事後にしっかりと洗浄をしないと、口腔内の細菌が増えて臭いの元となるのです。
2. カンジダ菌の繁殖
口腔内には常在菌が存在しますが、入れ歯を長時間装着し続けると、カンジダ菌というカビの一種が繁殖しやすくなります。このカンジダ菌が増えると、入れ歯や歯茎の周囲で特有の不快な臭いを発生させることがあります。特に、義歯性口内炎の原因にもなりやすいため注意が必要です。
3. 入れ歯の素材の影響
入れ歯の素材にはレジン(樹脂)が使われることが多いですが、レジンは吸水性があり、長期間使用することで細菌や臭いを吸収してしまいます。そのため、日々のメンテナンスを怠ると、入れ歯自体が臭いを発する原因となります。
4. 口腔内の乾燥
唾液には自浄作用があり、口腔内の細菌を洗い流してくれる働きがあります。しかし、加齢や服用している薬の影響で唾液の分泌が減少すると、口の中が乾燥しやすくなり、細菌が繁殖しやすい環境になります。その結果、入れ歯の臭いも悪化することがあります。
入れ歯の臭いを改善する方法
1. 正しい入れ歯の清掃
入れ歯は毎日清掃することが大切です。食後には流水で食べかすを洗い流し、専用の義歯用ブラシを使って丁寧に磨きましょう。歯磨き粉は研磨剤が含まれているため、入れ歯を傷つける原因になります。必ず入れ歯専用の洗浄剤を使用してください。
2. 就寝時は入れ歯を外す
入れ歯をつけたまま眠ると、口腔内が湿った状態になり、細菌やカンジダ菌が繁殖しやすくなります。夜間は入れ歯を外し、清潔な容器に専用の洗浄液を入れて浸け置きしましょう。これにより、入れ歯の清潔さを保ち、臭いを防ぐことができます。
3. 口腔内の清掃と保湿
入れ歯だけでなく、歯茎や舌の清掃も重要です。やわらかいブラシを使って歯茎を優しくマッサージし、舌ブラシで舌苔(舌の汚れ)を除去しましょう。また、口腔内が乾燥しないよう、水分補給をこまめに行い、必要に応じて口腔保湿ジェルを活用するのもおすすめです。
4. 定期的な歯医者でのチェック
入れ歯の臭いを防ぐためには、定期的に歯医者でチェックを受けることが大切です。入れ歯は時間とともに変形し、噛み合わせが悪くなることがあります。松戸のなないろ歯科クリニックでは、入れ歯の調整や清掃のアドバイスを行っていますので、気になる方はぜひご相談ください。
まとめ
入れ歯の臭いの原因には、食べかすやプラークの蓄積、カンジダ菌の繁殖、入れ歯の素材、口腔内の乾燥などが挙げられます。これらを防ぐためには、毎日の正しい清掃、就寝時の入れ歯の取り外し、口腔内の保湿、そして定期的な歯医者でのメンテナンスが重要です。松戸で歯科治療をお考えの方は、ぜひ当院までお気軽にご相談ください。