2025-09-17

皆さん、こんにちは。松戸のなないろ歯科クリニックです。
お子さんが矯正のマウスピースを始めても、なかなか装着を続けてくれないとお悩みの患者さんは少なくありません。矯正治療は歯並びや噛み合わせを整え、虫歯や歯茎のトラブルを予防するために大切ですが、子どもが嫌がると継続が難しくなります。今回は、嫌がる理由と効果的な対処法について解説します。
▼子どもが矯正のマウスピースを嫌がる理由
1. 違和感や窮屈さ
マウスピースは歯にフィットするため、初めのうちは「きつい」「しゃべりにくい」と感じることがあります。特に装着直後は歯が動く痛みを伴うため、違和感が強調されてしまうのです。
2. 見た目や発音の変化
透明なマウスピースでも、子どもにとっては「友達に気づかれるのが嫌」という気持ちが生まれることがあります。また、発音がしづらくなることでストレスを感じ、外したがるケースもあります。
3. 習慣化の難しさ
マウスピース矯正は1日20時間以上の装着が基本ですが、子どもは遊びや食事に夢中になると忘れてしまうことがあります。「装着時間を守る」という自己管理が難しい点も嫌がる要因です。
4. 痛みや歯茎の刺激
歯が動くときの痛みや、マウスピースの縁が歯茎に当たって違和感を覚えることがあります。小さな不快感でも、子どもにとっては大きな理由になりやすいのです。
▼矯正用マウスピースを嫌がる時の対処法
◎短時間から慣れさせる
最初は学校から帰宅後や就寝前など、比較的落ち着いた時間に短時間だけ装着するのがおすすめです。徐々に時間を延ばすことで自然に慣れていきます。
◎ポジティブな声かけをする
「歯並びがきれいになると笑顔が素敵になるよ」など、前向きな言葉で励ますことが効果的です。無理に叱るのではなく、できたことを褒める方が長続きします。
◎目標を共有する
歯並びが整うと、虫歯や歯茎のトラブルを防げたり、噛み合わせが良くなって食事がしやすくなるなどのメリットがあります。治療のゴールを一緒に確認し、子ども自身が目的を理解できるようにしましょう。
◎装着管理を工夫する
カレンダーやアプリを使って装着時間を見える化すると、子どもが達成感を持ちやすくなります。シールを貼るごほうび方式も有効です。
◎違和感や痛みは歯科に相談
歯茎に強く当たる、痛みが長引くといった場合は我慢せずに歯科で調整を受けましょう。装置のわずかな調整で快適に使えるようになることもあります。
◎親子で一緒に取り組む
子どもは一人だと続けにくいため、親御さんが声かけや確認をしてあげることが大切です。「一緒に頑張ろう」という姿勢が安心感につながります。
まとめ
お子さんが矯正のマウスピースを嫌がるのは自然なことですが、適切なサポートで克服できます。短時間から慣れさせる工夫やポジティブな声かけ、装着管理の工夫が効果的です。痛みや歯茎の違和感がある場合は早めに歯医者へ相談しましょう。松戸のなないろ歯科クリニックでは、患者さん一人ひとりに合った方法でサポートいたします。矯正を通じて、健康な歯並びと笑顔を一緒に育てていきましょう。