2025-03-12

皆さん、こんにちは。松戸のなないろ歯科クリニックです。
お子さんの寝ている姿を見たときに、「いびきをかいている」と気づいたことはありませんか?大人のいびきはよく知られていますが、子どものいびきも決して珍しいものではありません。しかし、「疲れているだけ」「成長とともになくなる」と考えて放置してしまうと、健康や発育に悪影響を及ぼす可能性があります。本コラムでは、子どものいびきの原因や放置するリスク、改善方法について詳しく解説します。
子どものいびきの原因
子どものいびきには、さまざまな原因がありますが、主に以下のような要因が考えられます。
1. 扁桃腺やアデノイドの肥大
子どもはいびきをかきやすい構造を持っており、特に扁桃腺やアデノイド(鼻の奥にあるリンパ組織)が大きくなると、気道が狭くなり、空気の流れが悪くなるため、いびきをかくことがあります。これは成長とともに自然に縮小することもありますが、重度の場合は手術が必要になることもあります。
2. 鼻づまり
アレルギー性鼻炎や風邪による鼻づまりも、いびきの原因となります。鼻呼吸がしにくくなると、口で呼吸をするようになり、気道が狭くなっていびきをかきやすくなります。
3. 口呼吸の習慣
普段から口呼吸をしているお子さんは、舌の位置が正常ではなく、気道が狭くなりやすいため、いびきをかくことが多くなります。口呼吸が続くと、歯並びや噛み合わせにも影響を及ぼす可能性があり、歯科的な治療が必要になることもあります。
4. 肥満
体重が増えると、首回りの脂肪が増え、気道を圧迫してしまいます。これにより、呼吸がしづらくなり、いびきを引き起こすことがあります。適切な体重管理が重要です。
子どものいびきを放置するリスク
「ただのいびきだから」と放置すると、以下のような問題が起こる可能性があります。
1. 睡眠時無呼吸症候群
いびきをかく子どもは、睡眠中に呼吸が一時的に止まる「睡眠時無呼吸症候群」を引き起こすことがあります。これにより、睡眠の質が低下し、日中の集中力の低下や成長ホルモンの分泌が妨げられる可能性があります。
2. 学習や行動への影響
睡眠の質が悪いと、日中の眠気や集中力の低下を引き起こし、学習に悪影響を及ぼすことがあります。また、注意欠如・多動症(ADHD)と似た症状を示すこともあり、正しい診断が必要になります。
3. 顔の成長や歯並びへの影響
口呼吸が続くと、上顎が狭くなり、歯並びや噛み合わせに問題が生じることがあります。歯科の観点からも、口呼吸の改善は重要です。
子どものいびきを改善する方法
いびきを軽減し、健康な成長を促すためには、以下の方法を試してみましょう。
1. 生活習慣の改善
適切な食事と運動を心がけ、肥満を防ぐことが重要です。また、鼻呼吸を促すために、寝る前に鼻をしっかりかむ習慣をつけることも有効です。
2. 口の周りの筋肉を鍛える
口呼吸を防ぐために、口の周りの筋肉を鍛えるトレーニングが有効です。例えば、ガムを噛む、ストローで飲み物を飲む、舌を上顎につける練習などが役立ちます。
3. 歯科でのチェックと治療
歯科では、口呼吸の原因となる歯並びや噛み合わせの問題をチェックし、適切な治療を行います。松戸のなないろ歯科クリニックでは、口腔機能の発達をサポートする治療を行っていますので、お気軽にご相談ください。
4. 耳鼻咽喉科の受診
扁桃腺やアデノイドの肥大が原因の場合、耳鼻咽喉科での診察が必要になることがあります。場合によっては、手術が必要になることもあります。
まとめ
子どものいびきは、単なる睡眠中の音ではなく、健康や成長に悪影響を及ぼす可能性があります。原因としては、扁桃腺の肥大や口呼吸、肥満などがあり、放置すると睡眠時無呼吸症候群や学習障害、歯並びの問題につながることもあります。改善するためには、生活習慣の見直しや口の筋肉を鍛えるトレーニング、歯科や耳鼻咽喉科での診察が有効です。
松戸で歯医者をお探しの方は、ぜひ松戸のなないろ歯科クリニックにご相談ください。お子さんの健康な成長をサポートするために、適切な診察と治療を行ってまいります。