2025-08-19

皆さん、こんにちは。松戸のなないろ歯科クリニックです。
子どもの歯にすき間があると、「このままで大丈夫?」と心配になる親御さんは多いのではないでしょうか。実は、子どものすきっ歯はすぐに矯正が必要というわけではありません。今回は、矯正が必要なケースとそうでないケースについて、松戸の歯医者として分かりやすくご説明します。
▼矯正が必要ない子どものすきっ歯
子どもの乳歯に見られるすきっ歯は、成長にともなって自然に改善されることが少なくありません。とくに「生理的空隙(せいりてきくうげき)」と呼ばれるすき間は、永久歯が生えるスペースを確保するために必要なものです。
乳歯は永久歯よりも小さく、乳歯の時期にある程度のすき間があることで、後に大きな永久歯が正しく並ぶ余地が生まれます。これは正常な成長の過程であり、多くの場合、矯正治療は不要です。
また、前歯の真ん中にすき間がある「正中離開(せいちゅうりかい)」も、前歯の永久歯が生えそろう過程で自然に閉じることがあります。とくに上唇の内側にある筋(上唇小帯)が原因で一時的にすき間が生じているケースでは、成長とともに自然に改善されることも。
このような経過観察で問題ないケースも多いため、すぐに矯正を開始する必要はありません。ただし、経過をきちんと見守るためにも、松戸の歯科で定期的に診てもらうことをおすすめします。
▼矯正が必要な子どものすきっ歯
一方で、永久歯が生えそろってもすきっ歯が残っている場合や、骨格の異常や歯の本数の異常(先天性欠如歯)がある場合には、矯正が必要になることがあります。
特に以下のようなケースは注意が必要です。
- 永久歯の数が足りない(先天性欠如歯)
歯の本数が少ないと、スペースが余ってしまい、すきっ歯のまま成長してしまうことがあります。 - 過剰歯が原因で歯並びが乱れている
正常よりも多く歯が存在する「過剰歯」が、歯の生えるスペースを邪魔し、すきっ歯の原因になることがあります。 - 上唇小帯の位置異常
上唇の内側にある筋が異常に太く長いと、前歯の間に強く入り込んですきっ歯を引き起こすことがあります。この場合は、小帯切除と矯正の併用が必要になるケースもあります。 - 噛み合わせの異常
上下の歯の噛み合わせがうまく合わない「開咬(かいこう)」などの症状があると、歯の間にすき間ができやすく、矯正治療による改善が必要になります。
すきっ歯のままにしておくと、噛み合わせのバランスが崩れたり、発音に支障が出たりすることもあるため、見た目だけでなく機能面にも影響が出ることがあります。
矯正のタイミングを見極めるためには、松戸周辺の歯医者に相談し、歯の状態や成長段階を踏まえた正しい診断を受けることが大切です。
まとめ
子どものすきっ歯はすべてが矯正の対象になるわけではありません。自然に治るケースも多いため、まずは焦らず経過を見守りましょう。ただし、永久歯に異常がある場合や噛み合わせに問題がある場合には、早期の対応が必要なこともあります。松戸のなないろ歯科クリニックでは、成長段階に合わせた診断と治療をご提案しています。お子さんのすきっ歯が気になる方は、お気軽にご相談ください。