2025-11-17

皆さん、こんにちは。松戸のなないろ歯科クリニックです。
子どもの矯正治療では、「痛がっていてかわいそう」「痛み止めを飲ませてもいいの?」と心配される保護者の方が多くいらっしゃいます。実際、矯正治療中に痛みが出ることは珍しくありません。本記事では、子どもの矯正で痛み止めを使用しても大丈夫なのか、また注意すべき点について松戸の歯医者が詳しく解説します。
子どもの矯正で痛み止めは使えます
●痛みの原因は歯の移動によるもの
矯正中の痛みは、ワイヤーやマウスピースによって歯が動く際に歯茎や骨に力が加わるために起こります。これは歯が正しい位置へ動いている証拠でもあり、通常は2〜3日で落ち着きます。
●市販の痛み止めの使用は可能
軽度の痛みであれば、市販の解熱鎮痛薬(例:アセトアミノフェン系)を一時的に使用して問題ありません。特に子ども用に処方されている製剤を、年齢や体重に合わせて正しく服用すれば安全です。ただし、自己判断で長期的に使用するのは避け、使用前には歯科医師や小児科医に相談することをおすすめします。
●冷却や柔らかい食事も効果的
痛み止めを使う前に、患部を軽く冷やしたり、刺激の少ない柔らかい食事にするだけでも痛みが和らぐ場合があります。噛み合わせに負担をかけず、虫歯になりにくいメニューを意識することも大切です。
子どもの矯正で痛み止めを使うときの注意点
●アスピリン系は避ける
子どもの矯正で痛み止めを使う場合、アスピリン系(例:バファリンAなど)は控えましょう。インフルエンザや水ぼうそうの際に使用すると、副作用のリスクが高まる可能性があるためです。アセトアミノフェンを主成分とした薬の方が安全性が高いとされています。
●痛みが強すぎる場合は受診を
数日経っても痛みが強い場合や、歯茎が腫れている、噛み合わせが不自然に感じる場合は、装置の不具合や虫歯、歯肉炎などが原因のこともあります。無理に痛み止めで我慢せず、歯科医院で確認することが大切です。早めに調整を行うことで症状が軽減し、治療の進行にも支障が出ません。
●服用後の注意とホームケア
痛み止めを服用した後は、一時的に痛みが引いても、硬い食べ物を噛むなど無理な刺激は避けましょう。また、歯ブラシが当たると痛む場合は、やわらかい毛先のブラシを使用して、歯茎を傷つけないように優しく磨いてください。矯正中は清掃不良になりやすく、虫歯や歯肉炎の原因になるため注意が必要です。
まとめ
矯正中の痛みは多くの子どもに見られる一時的な反応であり、基本的には心配いりません。痛みが強いときは、アセトアミノフェン系の痛み止めを適切に使うことで安全に対処できます。ただし、痛みが長引く場合や歯茎の腫れがある場合は、自己判断せずに歯科医師へご相談ください。
松戸のなないろ歯科クリニックでは、お子さん一人ひとりの噛み合わせや成長に合わせた矯正治療を行っています。痛みや不安がある際は、いつでもお気軽にご相談ください。
