2026-08-01

皆さん、こんにちは。松戸のなないろ歯科クリニックです。転倒や食事、歯ぎしりなどで歯が折れても、痛みがなければそのまま様子を見てよいと思う患者さんもいるでしょう。しかし、折れた部分から細菌が入り、神経の炎症や虫歯を招くことがあります。歯を残せる可能性を高めるためにも、早めに歯医者で診察を受けることが大切です。
折れた部分から虫歯が進行する
歯が折れると、表面を覆う硬いエナメル質の内側にある象牙質が露出することがあります。象牙質はエナメル質よりもやわらかく、細菌や酸の影響を受けやすい組織です。
欠けた部分には食べかすや歯垢も残りやすいため、放置すると虫歯が進行する可能性があります。見た目には小さな欠けでも、歯の内部では亀裂が広がっていることがあるため、自己判断は避けましょう。
歯の神経に炎症が起こる
折れ方が深く、歯の神経に近い部分まで達していると、冷たいものや熱いものがしみることがあります。さらに細菌が神経へ入り込むと、何もしなくてもズキズキ痛んだり、夜に強く痛んだりすることがあります。
大きく欠けて神経が露出している歯は、放置すると神経が壊死する可能性があります。日本歯科医師会も、大きく欠けた歯では神経まで影響していることがあり、早めの受診が必要と案内しています。
神経の感染が進んだ場合は、根管治療が必要になることがあります。早い段階で治療できれば、神経を保存できる可能性が残る場合もあります。
歯茎の腫れや膿につながる
歯の神経が壊死すると、一時的に痛みが弱くなることがあります。しかし、治ったわけではありません。細菌が歯の根の先まで広がると、周囲の骨に炎症が起こり、歯茎が腫れたり膿が出たりすることがあります。
感染がさらに広がると、顔が腫れる、噛むと強く痛む、発熱するといった症状が現れる場合もあります。腫れが強い場合や、飲み込みにくさ、呼吸のしにくさがある場合は、速やかな受診が必要です。
亀裂が広がって歯を残せなくなる
歯の亀裂は、噛む力が繰り返しかかることで深くなることがあります。初期には噛んだときだけ痛むこともありますが、亀裂が歯根まで達すると保存が難しくなり、抜歯を検討する場合があります。
特に、硬いものを噛んだ後から違和感がある、噛み合わせた瞬間や力を抜いたときに痛むといった症状は、歯にひびが入っている可能性があります。治療までの間は、折れた歯で硬いものを噛まないようにしましょう。
折れた歯の治療方法
小さく欠けただけで神経への影響が少ない場合は、歯科用の樹脂で形を補うことがあります。欠損が大きい場合は、詰め物や被せ物で歯を保護します。
神経まで感染している場合は根管治療を行い、その後に被せ物を装着します。歯根まで大きく割れている場合は、抜歯が必要になることもあります。治療方法は、折れた位置や深さ、残っている歯質、噛み合わせによって異なります。
折れた歯の破片が見つかった場合は捨てず、乾燥させないようにして歯科医院へ持参してください。状態によっては、破片を利用できる可能性があります。
まとめ
折れた歯を放置すると、虫歯や神経の感染、歯茎の腫れ、亀裂の拡大につながる可能性があります。痛みがなくても、歯の内部で問題が進んでいる場合があるため注意が必要です。松戸のなないろ歯科クリニックでは、折れた位置や深さ、噛み合わせを確認し、患者さんの歯をできるだけ残せる治療方法を検討します。
