2025-07-25

皆さん、こんにちは。松戸のなないろ歯科クリニックです。
虫歯が進行して神経にまで達した場合、「根管治療」が必要になります。しかし、根管治療は一度で完全に治るとは限らず、再発することもあります。今回は、根管治療の成功率と、再発しやすい理由について、歯科医師の立場からわかりやすくお話しします。
根管治療の成功率(保険診療と自費診療の違い)
根管治療は、虫歯や外傷で感染した神経や血管を除去し、歯の根の中をきれいにして密閉する治療です。松戸周辺の歯医者でも一般的に行われていますが、成功率には保険診療と自費診療で差があります。
保険診療の根管治療では、使用できる器具や材料に制限があり、時間も限られます。そのため、一般的に成功率はおよそ50〜60%とされています。特に奥歯は根の形が複雑で、治療の難易度が高くなります。
一方で、自費診療ではマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)やCTなどの精密機器を用いることが多く、根の細部まで確認しながら治療が可能です。使用する材料もより高品質で、封鎖性が高いのが特徴です。そのため、自費診療での根管治療の成功率は80〜90%といわれています。
大切なのは、患者さんが自分の歯をできるだけ長く保つために、状況に応じて適切な治療方法を選ぶことです。松戸のなないろ歯科クリニックでも、患者さんと相談しながら最善の方法をご提案しています。
根管治療が再発しやすい理由
「せっかく根管治療をしたのに、また歯茎が腫れて痛くなった」というお悩みは珍しくありません。根管治療は再発の可能性がある治療の一つです。その理由はいくつかあります。
まず、根管はとても細く複雑な形をしており、すべての感染部分を完全に取り除くのが難しい場合があります。特に保険診療では器具や時間に制約があり、取り残しが起こることもあります。
また、治療後に歯の被せ物(クラウンなど)が適切に装着されていないと、噛み合わせがずれたり隙間ができたりして、そこから細菌が再侵入することもあります。虫歯が再発すると、せっかくの治療が無駄になる恐れがあります。
さらに、患者さん自身のケアも重要です。治療後も毎日の歯磨きや定期検診を怠ると、歯茎の健康が保てず、再発のリスクが高まります。
このように、根管治療の成功には、歯科医師の技術だけでなく、患者さん自身の協力と定期的なメンテナンスが不可欠です。松戸周辺で歯医者をお探しの方は、治療だけでなくその後のケアまでサポートしてくれる歯科を選ぶことが大切です。
まとめ
根管治療は歯を残すための大切な治療ですが、成功率には差があり、再発のリスクも伴います。松戸のなないろ歯科クリニックでは、患者さんが安心して治療を受けられるよう、一人ひとりに合った方法をご提案しています。歯医者選びでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。