2025-11-01

皆さん、こんにちは。松戸のなないろ歯科クリニックです。
歯を失ったときの治療法として、「ブリッジ」はよく選ばれる方法の一つです。保険が適用されるケースも多いため、費用を抑えて噛む機能を回復できる点が魅力です。今回は、歯のブリッジが保険適用になる条件や、実際にどのくらいの費用がかかるのかを分かりやすく解説します。
歯のブリッジは保険適用される?
歯のブリッジとは、失った歯の両隣の歯を支えにして人工の歯を橋のようにかける治療法です。条件を満たせば保険適用になります。
● 保険適用になる条件
保険適用のブリッジは、主に次の条件を満たす場合に認められます。
- 欠損している歯の本数が1〜2本程度であること
- 支えとなる歯(支台歯)が健康であること
- 見える範囲の前歯・犬歯・小臼歯にはレジン前装冠を使用すること
- 奥歯(大臼歯)には金属のクラウン(銀歯)を使用すること
つまり、見た目の良い白いブリッジが作れるのは前歯など目立つ部分に限られ、奥歯では金属製のものが一般的です。審美性を重視する場合は、自費のセラミックブリッジを検討する方もいます。
● 自費診療との違い
自費のブリッジは、素材にセラミックやジルコニアを使用でき、金属アレルギーのリスクが少なく、より自然な見た目に仕上がります。一方、保険のブリッジは素材や設計に制限があり、長期的な耐久性や歯茎とのなじみ具合に差が出ることもあります。
保険適用の歯のブリッジの費用相場は?
ブリッジの費用は、治療部位や本数、材質によって異なります。保険診療の場合、3割負担を前提とすると次のような目安になります。
● 前歯(レジン前装冠)の場合
前歯や小臼歯に使われるレジン前装冠ブリッジでは、1本あたり約7,000〜10,000円前後が目安です。前装冠は金属のフレームにレジンを貼り付けたもので、自然な見た目に近づけることができます。
● 奥歯(金属冠)の場合
奥歯は噛む力が強くかかるため、金属製(銀歯)のブリッジが使われます。費用は1本あたり約5,000〜8,000円前後です。金属のため耐久性に優れますが、見た目や金属アレルギーに注意が必要です。
● 支台歯や土台の治療費も含めて考える
ブリッジを装着する前に、支台となる歯に虫歯治療や根管治療が必要な場合は、別途費用が発生します。また、土台(コア)を作る場合も数千円ほど加算されるため、総額では1本あたり1万円前後になるケースが一般的です。
● 自費のブリッジとの費用比較
自費診療のブリッジは、素材や設計によって1本あたり10万〜20万円以上かかることもあります。特にジルコニアブリッジは審美性・耐久性ともに優れていますが、保険適用外となります。
まとめ
保険適用のブリッジは、条件を満たせば比較的費用を抑えて歯の機能を回復できる治療法です。ただし、素材や見た目、噛み合わせ、歯茎への適合性などには制限があるため、長期的な快適さを求める場合は自費治療も検討してみましょう。
松戸でブリッジ治療を検討されている患者さんは、当院までお気軽にご相談ください。患者さん一人ひとりの噛み合わせやお口の状態に合わせて、最適な治療方法をご提案いたします。
