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歯周病は歯磨き粉で治る?

2025-05-11

皆さん、こんにちは。松戸のなないろ歯科クリニックです。

歯茎からの出血や腫れが気になり、「歯磨き粉で歯周病を治せないかな?」と考えたことはありませんか?市販の歯周病予防用歯磨き粉は確かに効果がありますが、進行した歯周病を完全に治すことはできません。今回は、歯周病と歯磨き粉の関係について、松戸の歯医者として正しい情報をお伝えします。

歯周病は歯磨き粉で治せない

歯周病は、歯と歯茎の間にたまったプラーク(細菌のかたまり)によって、歯茎や歯を支える骨が破壊される病気です。初期の「歯肉炎」であれば、丁寧なブラッシングとプラークコントロールによって改善することもありますが、中等度以上に進行した「歯周炎」では、歯磨き粉だけでの治癒は不可能です。

歯周病が進行すると、歯茎の奥深くに歯石が形成され、細菌感染が慢性化します。この歯石は、通常の歯ブラシや歯磨き粉では除去できず、歯科医院での専門的なクリーニング(スケーリングやルートプレーニング)が必要です。

また、進行した歯周病では、噛み合わせのバランスが崩れ、歯が動揺したり、最終的には抜歯が必要になることもあります。これを防ぐためにも、松戸周辺で歯周病に悩んでいる患者さんは、自己判断せず、早めに歯科を受診することが重要です。

歯周病は、放置すればするほど治療が難しくなる病気です。歯磨き粉に頼るだけでなく、歯医者での早期発見・早期治療を心がけましょう。

歯周病用歯磨き粉の成分と効果

歯周病予防を目的とした歯磨き粉には、いくつか効果的な成分が配合されています。主な成分とその働きは以下の通りです。

  • 抗炎症成分(グリチルリチン酸ジカリウムなど)
     歯茎の炎症を抑える効果があり、歯茎の腫れや出血を軽減します。
  • 殺菌成分(塩化セチルピリジニウム〈CPC〉、トラネキサム酸など)
     プラーク内の細菌の増殖を抑制し、歯周病の進行を防ぐ作用があります。
  • 歯石沈着防止成分(ピロリン酸ナトリウムなど)
     歯石の形成を抑えることで、歯周ポケットの悪化を防ぎます。
  • フッ素(フッ化ナトリウムなど)
     虫歯予防にも効果があり、総合的な口腔内環境の改善に役立ちます。

これらの成分を含む歯磨き粉を日常的に使用することで、歯周病の予防や初期段階での症状軽減は期待できます。しかし、すでに進行してしまった歯周病の治療には限界があり、歯科医院でのプロフェッショナルケアが不可欠です。

また、いくら成分が優れていても、ブラッシングの方法が不適切では効果を十分に引き出せません。歯ブラシの持ち方、角度、力加減を正しく身につけることが、歯周病予防には非常に重要です。松戸のなないろ歯科クリニックでは、患者さん一人ひとりに合ったブラッシング指導も行っていますので、ぜひご相談ください。


まとめ

歯周病は、歯磨き粉だけで治すことはできません。症状がある場合は、早めに歯科医院での診断と治療を受けることが大切です。歯周病用歯磨き粉は、あくまでも予防や補助的な役割であると理解し、正しいケアを心がけましょう。松戸周辺で歯周病にお悩みの方は、ぜひ松戸のなないろ歯科クリニックまでご相談ください。

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