歯医者にそんなに気合を入れずに来てほしいです。
もっと気軽に、何でも相談してください。
1.先生について
ご出身はどちらですか?
静岡は伊豆の長岡です、修善寺の北側ですね。
高校は日大三島だったので、電車で20分くらいかけて通学していました。
ガッチリした体をしていらっしゃいますが、学生時代に何かスポーツなさっていたのですか?
柔道をやってました。
柔道で飯が食えるといいなと思ったのですが、オリンピックの選手と一緒に合宿で練習した時に第一線で柔道を続けるのは難しいな、と。
じゃあ方向転換しようかなと思い、それで歯医者を目指しました。
2.歯医者さんを志したキッカケ
その方向転換が、どうして歯医者さんなのですか?
父と母が医療系だったので、まず医療職で何か自分に合う職を探しました。
自分は手先が器用で、いろいろ細かいものを作るのが好きだったので、歯医者はどうかな、と。
そういう時にちょうど自分の歯が痛くなってしまい、近所の歯医者に行ったところ、その日のうちに痛みが消えて、歯医者ってすごいな!と思ったのがキッカケです。
歯医者嫌いだった?
嫌いでした!(即答)
子供の頃から虫歯で苦労したので、歯医者は大っ嫌いでした。
実は、小さい頃、僕が泣くとひいおばあちゃんが飴をくれていたらしいんですよ。
それで虫歯らだけで歯医者に連れ行かれてたんです、まあ号泣ですよね(笑)。
ものすごい嫌だったんですよ。
・・・親近感、湧きます。
そういう自身の体験もあって・・・とりあえず患者さんに歯医者に来ることが嫌になってほしくないじゃないですか?
快適な感じで来てもらいたい、困っているんだったらそれをまず取り除いて、ストレスなく治療を受けてもらいたいです。
そんな歯医者さんが増えてほしいです。
だから無理に口を開いてもらうことはなるべくないようにしますし、そもそも人によって口の開くサイズって違うんですよ。
え?人によって口の開くサイズが違うんですか??
違いますね。
開かないなら開かないなりの治療もあるので、その人その人にあった治療を心がけています。
特に、あまり苦痛じゃない様にして、さらになるべく時間を短く、例えば30分掛かるところを最短時間で、質の高い治療が出来るように、工夫して診療しています。
その方が、患者さんにとって快適ですよね。
それはそうですよ、長々と口を開けていたい人はいないと思いますよ。
ところで話は戻りますが、細かい作業が好きだったとのことですが、具体的にはどんなことをしていたのですか?
プラモデルが好きでしたね。
何でも作っていました・・・車、バイク、ガンダム、お城を作ってみたり、最後の方はNゲージを作っていましたね。
周りの風景を作るのが好きでしたよね、流行ったんですよ。
父もラジコンが好きで、一緒に飛行機を飛ばしていました・・・ガソリン入れて飛ばす飛行機を骨組みから作って。
あとは、父方の祖父が靴の職人さんだったのですが、靴を自分で作りあげる姿をみたりとかして・・・カッコよかったですね。
差し支えなければ、奥様とのなれそめを聞かせてください!!
僕が院長をやっていたクリニックに、優理子先生が研修医で来たんです。
あとは妻に聞いてください。(笑
3.新しい歯医者さんのこだわりポイント
歯医者さんを新しく作るにあたっての心意気を聞かせてください!
大学が松戸だったんです。
役所の分署が小金原で、このあたりの街並みは整備されていてキレイだし、家族が仲良く歩いているのを見て「こういう温かい雰囲気のところがいいな」と。
それで地域密着で出来る、歩いていれば「あ!先生!」みたいな感じの雰囲気にしたいですね。
子供の成長も見守れればいいななと思って・・・通っている子に久しぶりに会って「お!大きくなったな!」って声が掛けられたいいなと思って。
駅ビルとかテナントだと大家さんの都合で出されちゃうこともあります。
当院はずっと地域密着で、そういう温かい関係性を大切にしていきたいです。
優しさですね、ギャップ萌えですね。(笑)
そうですか、光栄です。(笑)
設計もこだわったそうですが?
小さなお子さんからご年配の方皆さんが親しみやすいデザインを心がけて、優理子先生(インタビューページはコチラ)と一緒に考えました。
4.歯科治療に関しての心意気
治療に関して、オールラウンドにこなせる先生だと伺ったのですが。
おかげさまで、歯科医師歴20年になりましたので・・・。
若く見えますよね!
ありがとうございます。(笑)
口が健康の入り口だと思っているので、口が不健康だと全身が不健康になっていくのは確かです。
おいしいもの、好きなものを食べられて、ストレス軽減できる。
肉が好きだったのに、歯が痛いから我慢しちゃうっていうのもストレスの一因になると思うんですよね。
そういう事がないように、僕らは口の中しか見れないですけれど、口の中はパーフェクトにこなしたいと思います。
得意な治療は、インプラント、抜歯(早い・上手い・痛くない)と聞きました。「インプラントは怖い」という人が多いのですが。
インプラントはなるべく痛くなく、腫れなく、その患者さんに合った治療を選択することが大事です。
「その患者さんに合った治療」とは、どういうことですか?どう判断するのですか?
噛むことをメインにしていくのか?見た目を優先させるのか?その「落としどころ」っていうのがあると思うんですね。
患者さんと話をして、ニーズがどこまでかを擦り合わせて治療を考えていきます。
さらに今なら!って通販じゃないんですけれど(笑)、なないろ歯科クリニックだと麻酔の先生(青木先生)が「静脈内鎮静法」という麻酔をやるパターンも選べるそうですが、それって何ですか?
「点滴で寝てもらう」という感じですね。
寝ている間に治療が終わる、治療している間は記憶がないという状態ですね。
青木先生という麻酔のスペシャリストが当院にはいます。
阿吽の呼吸で連携しながら、インプラント手術を進めます。
寝て覚めたら終わっている?それはありがたいです。何割くらいの方がやるのですか?
半分くらいやってくれますね。
患者さんの満足度はどうですか?
やった方が高いですね。
次にインプラントの治療がある時には「またやって欲しい」と言われます。
インプラントの手術の際、局部麻酔でも痛みはないけど、意識があるからいろいろな音が聞こえてくるのが怖いとも聞きました。
そうですね、手術の器具の音とか、術者の会話とか、こちらにとっては日常ですが患者さんにとっては非日常なので、ドキドキすると思います。
ドキドキは即、血圧や心拍数が上がることに直結しますしね。
骨造成(こつぞうせい)まで出来ると聞いたのですが、骨造成って何ですか?
歯周病などで溶けてしまった歯を支える骨を補うことを、骨造成といいます。
「(骨造成を)やってほしい」と言われて、知り合いの先生のところで手術をする事もあります。
先生の「この治療は任せて!」というのはありますか?
(しばらく考える)・・・「安心感」ですかね。
治療を受けているときの安心感。
安心感?それは具体的にはどういうことですか?
「口の触り方」ですね。
え?口の中の触り方?!優しかったり荒かったり・・・確かにあるかもしれませんね。
はじめての人は分からないと思いますが、歯医者でいろいろ苦労されている人は、触るとわかっていただけます。
触ると「あれ?何か触り方、優しいみたい・・・」と。
それは、師匠からの伝承ですか?自分で編み出したのですか?
自分で、ですね。
口の中は、硬いもの(器具)が当たるの嫌じゃないですか、だからなるべくそれもなくす。
あとは、結構口をおされる事もあるので、それをなくします。
そうなんですよ!親知らず抜くとき本当に大変で「人の口に何するの!」という感じでした。でも、それが当たり前だと思っていました。
歯医者に通いなれている人にこそ来ていただくと違いが分かるかな、と思います。
安心しました!では、今までこの仕事やっててよかった!と思った瞬間を教えてください。
歯がなくて噛めない状態だった方が「インプラントで噛めるようになった」と言ってくださった時ですね。
入れ歯だったのをインプラントに変えたら、入れ歯の煩わしさがなくなります。
インプラントはご自身の歯と同じ感じで食事をとることが出来ます。
女性が多いのですが、まだ私入れ歯にはしたくない、入れ歯と悟られたくない、という方もいらっしゃいます。
どんな小さなことでも、気になることはお話を聞かせて下さい。
子供の学校の校長先生がマイクを通して喋ると、カチャカチャ音がして、話どころじゃないんです。(笑)それは合っていない入れ歯という事なのですか?
残念ながら、全然合ってないんでしょうね。入れ歯が踊っちゃっているんだと思います。
当院では、入れ歯もインプラントもどちらも出来ますので、どうぞお気軽にご相談ください。
ご希望にも沿って、且つその方に合ったものを提案します。
患者さんへのメッセージ、お願いします!
歯医者にそんなに気合を入れずに来てほしいです。
もっと気軽に、何でも相談してください。
本当に怖いのであれば、話を聞く、それだけでもいいと思います。
まずは第1歩、受付に入って、話をするだけ、それでもいいと思います。
本当にそれでいいんですね?ハードル下がります。
ハイ本当にそれでいいんです。
まずは一度、お話を聞かせてくださいね。
インタビュー:2020/4/1